【メンタル・マネジメント講座】メンタル・マネジメント

ココロ

メンタル・マネジメントとは、人生を楽しんだり、仕事で成果をあがるために、ストレスやプレッシャーから、『ココロ』を整えるスキルのことを指します。

現在は、『VUCA(ブーカ)時代』と言われ、災害や国際情勢、新型ウィルスなど予測不可能な事態が起こり、いつ起こってもおかしくない時代になりました。

加えて、『アートの時代』とも言われています。新しいものを創造しても、すぐにマネをされてしまいます。また、AIの発達により、様々な作業が自動化できる時代も間近になっています。よって、人間には、クリエイティブ性を求め、他者との違いを常に表現し続けなければならないストレスフルな時代とに突入したと言えます。

そのような中、ストレスをコントロールし、プレッシャーに負けないメンタルを身につけることで、人生を楽しく、仕事では成果をだすことが期待されます。

メンタルの構造を理解する

メンタルとは、ココロの状態

メンタルとは、『ココロ』の状態を指します。
ストレスやプレッシャーのある状態で、普段以上のパフォーマンスを出す人を「メンタルが強い」と、表現すると思います。

 

メンタルを定義するなら、
【メンタル】とは、【ココロの状態】
【メンタルが強い】とは、
プレッシャーやストレスなど心理的に負荷がかかった状態でも、通常または通常に近い【ココロの状態】に保つことができる。結果的に、通常またはそれ以上のパフォーマンスが出せる。

 

ストレスは、自律神経を乱す

ストレスやプレッシャーがある場面で、
『ドキドキして落ち着かない』
『なかなか、寝付けない』
『足がふわふわする』
このような経験をしたことがありませんか?

科学的には、ある程度のストレスがあったほうが、緊張感があって良いパフォーマンスがだせると言われています。しかし、中長期的にストレスやプレッシャーを感じたまま生活することは、心身ともに健康に悪影響があります。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つが存在します。例えば、ストレスがある場面では、交感神経が活発になり、心拍数は増えますが、胃腸の働きは抑制されます。逆に副交感神経が活発になると、心拍数は減り、胃腸の働きは活発になります。

<交感神経が活発になると…>
●脳の血管は収縮する
●心拍数が増える
●胃腸の働きを抑制する
●汗が出る

<副交感神経が活発になると…>
●脳の血管が拡張する
●心拍数が減る
●胃腸の働きが活発になる

つまり、ストレスやプレッシャーがある場面では、
「交感神経」が活発になり、
自律神経が乱れ、
肩こり、目の疲れ、疲労、頭痛などの身体への影響だけでなく、
不安、落ち込み、イライラ、集中力低下などのココロへの影響を与えます。
そして、心身への負担が中長期続くと、自律神経失調症、循環器系、消化器系の病気、ココロの病気などの原因になると言われています。

パフォーマンス= メンタル ✕ スキル・能力

私達のパフォーマンスは、メンタルによって、大きく影響されます。

メンタルは、
(1)思考(マインド)(2)感情(3)行動で構成されています。

上司から、「今後の社長プレゼンは、君が担当です」と言われた時、
「なんで、俺なんだろ・・・やだな〜」と思うか、「よし、これはチャンスだ!」と思う、その後の行動が違います。

前者は、
思考:「なんで、俺なんだろう・・・」
感情:「やだなぁ〜」(恐怖、回避)
予想される行動:①ドキドキして、何も手につかない または、②何か、言い訳を考えて、社長プレゼンを回避する方法を考える。

後者は、
思考:「チャンスだ!」
感情:「社長に認めたい」(欲望、期待)
予想される行動:成功するためのことを考え、行動する。

後者は、成功のためのみにエネルギーを使いますが、前者は、成功のために以外にことに、エネルギーを使ってしまいます。自ずと、結果は違うと思います。つまり、

パフォーマンスは、メンタル ✕ 能力・スキルです。どんなに能力やスキルがあっても、メンタルが不安定であれば、保有している能力やスキルを十分に活かせることができません。

予測不能の時代で、不安が感じることが多い時代だからこそ、自分の健康やパフォーマンスを一定にするために、メンタルをコントロールする方法を学ぶことが必要になります。

マネジメント方法

選択と集中

コントロールできること、コントロールできないことを選択する

まずは、自分でコントロールできるもの、コントロールできないものを選択するする必要があります。

<自分でコントロールできること>
●認知
●思考(マインド)
●感情
●行動
●価値観
●今、現在
起きた事象に対して、自分がどのように認知を、考え、行動するかは、自分でコントロールできることです。

<自分でコントロールできないこと>
●経済や社会環境
●天候や災害、自然現象
●新型ウィルス
●他人の思考や感情、行動
●他人の価値観
●過去や未来
自然や経済、社会環境、他人の価値観をコントロールすることが、難しいですよね。

自分が、コントロール出来ないことに対して、ストレスやプレッシャー、不安を感じ、必要以上に自分のエネルギーを費やす必要はありません。

自分にとって、ストレスやプレッシャー、不安を感じる場面があった時、まず最初に行うことは、

①自分がコントロールできるものは何か?
②自分がコントロールできないものへの対処方法はあるか?
(遠回しな表現ですが、こちらも自分でコントロールできることです)

この2点になります。

自分がコントロールできることにエネルギーを注ぐ

天候は、コントロールできません。しかし、コントロールできないと理解している我々は、事前に天気予報をみて、午後に雨が降ると知れば、傘を持っていくなど準備をします。けして、天候をコントロールすることにエネルギーを注ぐことはありません。スルーするクセをつけてください。

つまり、<天候の場合>
①自分がコントロールできるものは何か?
→ ない
②自分がコントロールできないものへの対処方法はあるか?
→ 傘を持っていく

私たちは、よく過去の思い出し、怒りを感じたり、後悔を感じたりします。
また未来に不安を感じ、なんとかしなければ…と思うことも多くありますが、どんなに未来を思っても、「今、この瞬間」で、未来のための「行動」をしていないと、未来を変えることはできません。

<未来の場合>
①自分がコントロールできるものは何か?
→ ない
②自分がコントロールできないものへの対処方法はあるか?
→ 在りたい未来を描き、その未来のための具体的な行動を起こす

大切なことは、
自分のコントロールできることに、今、この瞬間にエネルギーを集中することになります。
自分のコントロールできないことには、エネルギーを費やし、ストレスやプレッシャーを感じない。スルーする。対処方法にエネルギーを使うのみ。

リラクゼーション

ストレスを感じると、「交感神経」が活発になりますが、リラックスすると、「副交感神経」が活発になります。つまり、積極的にリラクゼーションを取り入れることによって、「副交感神経」を活発にさせ、ココロを整えます。今回は、私が日々取り入れているリラクゼーションを紹介します。

坐禅

2年前、イライラすることが多く、人間関係も刺々しくなり、薬を飲んでも血圧が下がらず…3ヶ月ほど禅寺に週末に通って、坐禅を学びました。現在は、毎日10分の坐禅を行っています。坐禅や瞑想はマインドフルネスでも行われています。行ってみての感想と効果(主観と客観)です。

●朝日を浴びながらの坐禅は気持ちいい。新しい一日が始まった感じがする。
●普段、無意識で行っている呼吸を意識(コントロール)できる。
●不安に思っていること、困っていることなどが、頭に浮かんでくる。自分で本当に不安に思っていることに気づいたりする。
●これは、自分でコントロールできるもの、自分でコントロールできないもの整理を実感することになる。
●血圧や脈が落ち着く。

坐禅を開始して、はじめの3〜4ヶ月ほどは、効果があるかどうか感じていませんでしたが、昨年の9月〜今年の1月まで忙しい日々が続きました。それでも落ち着いて、本当にやるべきことに集中し、毎日過ごすことができたなぁと、今では効果を感じています。

ウォーキング(またはジョギング)

マインドフルネスでは、瞑想をよく紹介されていますが、同じくらいウォーキングも紹介されています。
●歩くこと(足の着地や蹴り出し)に集中したり、
●呼吸に意識したり、
●自然の音に意識したり、
自分や自然に集中できるウォーキングは、十分にココロのリラクゼーションにとても有効です。

特にジョギングは、ある程度の負荷がかかると、呼吸が「はっ、はっ」(私は、ぜぇ〜ぜぇ〜ですが)になっています…
ただただ、足の着地音を意識し、テンポよく走ることに注力すると、頭は空っぽになり、いろいろなことを忘れることができます。次の1歩に集中するのみ。最高のリラクゼーションです。

その他

●お風呂
●アロマ
*リラクゼーションには、匂い(嗅覚を刺激するもの)が良いと言われてます。お風呂に入浴剤をいれたり、アロマは効果的だと言われています。
●読書
●音楽を聴く
●ストレッチ

などあります。ぜひ、みなさんが幸福だ〜と感じるものを見つけてください。

健康的なルーティンをつくる

ストレスやプレッシャーからメンタルを守り、
常にいつもと同じ状態のメンタルに保つため、日々の生活に健康的なルーティンを取り入れることが大切です。
スポーツ心理学では、『プレ・パフォーマンス・ルーティン』と言われ、ルーティンを持つ、続けることよって、メンタルをコントロールすることに効果があるとされています。

●朝起きる時間は、いつも同じ時間にする。(前の夜がどんなに遅くても)
●朝のルーティンは、いつも同じにする。
・顔を洗う
・坐禅をする
・コーヒーを飲みながら、新聞やいつものニュースサイトをチェックする
・仕事はじめは、必ずスケジュールとメール確認から始める(仕事へのスイッチを入れる)

●仕事終わりは、次の日のスケジュールを確認。明日のやるべきことを見える化しておく。
●夜のルーティン
・お風呂(仕事スイッチを完全オフにする。)

上記は、私のルーティンです。
前日に嫌なことがあっても、リセットして新しい日を自分なりに迎えことができていると感じてます。

マネジャーの仕事は、組織の価値最大化

個人のパフォーマンスは、もちろんチームとしてパフォーマンスを出すことも非常に大切なことです。

マネジャーの仕事は、『組織の価値最大化』です。部下のメンタルを適切にマネジメントし、持っている能力やスキルを十分に発揮させることが、マネジャーの仕事です。

チームのパフォーマンス=(個人のメンタル✕能力・スキル)✕ 部下の人数 

マネジャーは、チームが抱えているストレスやプレッシャーをできるだけ低減させ、安心して力を発揮できる環境を部下に提供できるか、そのためには、マネジャー自身がメンタル・マネジメントについてのスキルが必要になります。

 

まとめ

(1)メンタルとは、ココロの状態
(2)メンタルは、ストレスやプレッシャー、不安に影響される
(3)自分にコントロールできるものに集中して対処する。できないものにエネルギーを注がない
(4)健康的なルーティンを日々の生活に取り入れる

 

自己紹介
簡単な経歴です 大学の時は、体育会系。キャプテンとして日本一を経験しました。 大学の経験から、『人と組織』に興味をもち、 人材ビジネスで営業、キャリアコンサルタントを経験しました。その後、15年間は、ベンチャー系金融、大手部品メーカー子会社会社、外資小売店立上げ、IT系企業で人事や役員を経験し、多くの経営者や転職者、学生、メンタル不調の方を接してきました。

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