【元人事が解説】20代の失敗しない転職活動

転職・就職

厚生労働省は、新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況) にて、新卒入社の就職後3年以内の退職率を約30%だと公表しています。ホテルや飲食業だと約50%と半分ぐらいが転職しているそうです。10年前とは違い、多くの人が『普通』に転職をするようになりました。

私自身も転職を4回していますし、キャリアカウンセラーや人事として多くの転職を見てきました。そこで見てきた失敗事例をみなさんにご紹介したいと思います。

転職の『失敗事例』あるある

「今よりも…病」

「今よりも、いい給与をもらいたい」
「今よりも、残業時間が少ない会社がいい」
「今よりも、休みが多い会社がいい」

このような人が、転職活動した時に予想される場面は、
①志望動機が弱いため、なかなか内定を取れない。
②内定は取れたが、決めきれず転職しない。
③転職はしたが、転職先で「今よりも…病」が発生して、また転職活動をする。

「今よりも…病」にかかると、時間をムダにします。
転職活動に費やす時間があれば、今の会社で仕事に時間を割き、しっかりとした能力やスキルを身につけるべきです。

「他の人が○○と、言っているから…」

「なんで、転職したいのか?」と質問すると、
このような回答をもらうことがあります。

「知り合いが、君なら他の会社ならもっといい給与もらえるよ」
「転職した友達が、転職すると給与があがると言っていた」

もちろん、他の会社ならいい給与がもらえる可能性もあるし、
友人が言っているとおり、転職すれば給与が上る可能性もあります。
久しぶりに会った友人が、イキイキと働いているように見え、そのような話があると、
ついつい、「自分も」と思ってします人もいます。

このような人が、転職活動した時に予想される場面は、
①「私も転職する!」と知り合いや友人に言ってしまった手前、転職せざるを得ない状況になる。
②志望動機が「他人からの動機」であるため、弱い。なかなか内定がとれない。
③とりあえず、「転職すること」が目的になる。

人は人。自分は自分です。
他人より自分が見劣りをしていると不安に感じることより、
自分にキャリアについて本気で考えていないことに不安を感じたほうがいいと思います。

「高い給与で転職したが…」

転職先の企業の給与制度や、
どうしても人材が不足しており、早く採用者を決めたい時、
モチベーション高く、転職してほしいと期待している企業、
そのような時は、希望している年収またはそれ以上の年収を提示することがあります。
特に、転職エージェントを利用している場合は、エージェントが上手に交渉し、年収UPを勝ち取ってくれます。

でも、気をつけてください。

企業は、
●年収に見合う、パフォーマンスをあなたに出して欲しいと期待しています。
●年収UPの交渉をした場合は、パフォーマンスをあなたに出して欲しいと「強く」期待しています。
会社の期待に応える事ができなかった場合、翌年には年収DOWNする場合は当然あります。

<年収UPした転職で気をつけること>
①転職はプロ採用。新卒採用とは違います。即戦力として、入社後すぐに結果をだすことを意識する。
②自分の期待している成果を、直属の上長に確認すること。面接では人事や部門長と面接することが多くありますが、実際に評価するのは、直属の上長です。入社後、速やかに「いつまでに」、「どんな成果」を出すことを期待しているのか、確認しましょう。
③評価制度、給与制度を理解する。自分の給与水準が妥当なのかどうかを分かる範囲で理解しておくことも大切です。転職者が、既存社員より給与が高いことはよくあることです。
もし、自分の給与水準が高い場合は、他の社員より高い水準の目標達成が期待されているばずです。

「雰囲気が…社風が…」

人事として、退職希望者からも、転職希望者からもよく言われます。
これは難しいです。
と言うのも、
職場の雰囲気は、会社の制度や慣習が作り出す部分もありますが、その職場の社員が作り出します。「雰囲気が…」と言っている人も、その雰囲気を作り出している一人です。

働きやすい職場、(自分が)成果を出しやすい職場を作るかどうかは、実は本人のよる要因が大きいです。

<働きやすい職場をつくるチェックリスト>
✔ 挨拶をしっかりとしているか。
✔ ホウレンソウを上司、同僚にしっかりとしているか。
✔ 納期までに期待されているアウトプットを出しているか。
✔ リスクが発生した場合、速やかに上司や先輩に報告しているか。
✔ 自分の机やその周辺スペースの整理整頓をしているか。
✔ 率先して、雑用を引き受けているか。
✔ 周囲から声をかけてもらえるような雰囲気をだしているか。

清潔感があって、話かけやすくて、安心感を感じる社員は、
おのずと周囲から好感を持たれ、働きやすい環境をつくりことができます。
このような事ができるようになってから、更に自分の求める環境に転職したほうがいいと思います。

転職のメリット・デメリット

転職にはメリット、デメリットの両方があります。それを理解をした上で、転職を決めた場合は、本気で活動をしましょう。

メリット

①新しい環境で、新しい経験を積むことができる。
②新しい能力・スキルを身につけることができる。
③人間関係、人事評価がリセットできる。
④年収や環境が良くなる。
⑤人脈

転職のメリットは、新しい環境でチャレンジできることです。
新しい経験、新しい人間関係は、自分の能力やスキルUP、人脈づくりに大きなメリットがあります。
また、前職ではなかなか評価されなかった場合は、心機一転、先入観のない新しい上長のもと、改めて評価される機会をもらえます。

デメリット

①新しい環境にマッチしない可能性がある。
②新しい能力、スキルを身につける必要になる。
③人間関係、人事評価がリセットされる。
④年収や環境が悪くなる。
⑤人脈を失う。

メリットの逆です。転職した人の多くは、新しい環境に戸惑いを感じます。
すべての人が転職先にマッチするかどうかはわかりません。
特に評価されている人は、転職先でも評価される保証はありません。

成功するための転職

キャリアは資産

自分のキャリアをどのように運用し拡大させていくか、勉強することが必要です。
資産運用と一緒です。

<まずは、自分の資産の棚卸しをする>
✔ 自分が保有しているスキルは?
✔ 自分が保有している能力は?
✔ 自分はどのような経験をしているか?
✔ 自分が保有しているスキルの価値は?
✔ 自分が保有している能力の価値は?
✔ 自分の経験している価値は?
✔ 今までの成果

客観的に自己分析を行ってみてください。転職エージェントや私(メンタリングサービス)を利用し、第三者の力を借りることもお勧めします。

今持っている、あなたの資産を、
どのように資産運用し、
どのように拡大していくか、戦略的に検討することが必要です。
資産運用の仕方によっては、あなたが積み上げてきた経験やスキルが、価値のないものになる可能性があります。

まずはキャリアの目的をはっきりとさせる

転職することが目的ではないと思います。
転職はあくまでも「手段」です。

キャリアの目的を明確にすることをお勧めします。

<キャリアの目的>
どんな能力やスキルを身につけ、
どんな価値発揮(社会、家庭、仕事)をしたいのか。
将来、どのような影響(社会、家庭、仕事)を発揮したいのか。

そのために、具体的になにをするか?それが転職かもしれませんし、今の会社で仕事をすることかもしれませんし、勉強をして資格をとることかもしれません。

就職活動をする際に、自己分析を行い、自分のキャリアプランを考えたと思いますが、人は、人生の節目で価値観が変わる可能性があります。
節目節目に自分のキャリアを見直しをすることをお勧めします。

<人生の節目>
●就職
●入社4年目
●30歳の誕生日
●40歳の誕生日
●50歳の誕生日
●結婚
●出産
●介護
●家族、友人、知人の死

まとめ

①主体性のない転職活動は、成功しない。
②まずは、転職のメリットとデメリットを理解すること。
③改めて、「キャリアの目的」を考え、自分のキャリア資産とその運用方法を検討する。
④人生の節目に見直しをする。

自己紹介
簡単な経歴です 大学の時は、体育会系。キャプテンとして日本一を経験しました。 大学の経験から、『人と組織』に興味をもち、 人材ビジネスで営業、キャリアコンサルタントを経験しました。その後、15年間は、ベンチャー系金融、大手部品メーカー子会社会社、外資小売店立上げ、IT系企業で人事や役員を経験し、多くの経営者や転職者、学生、メンタル不調の方を接してきました。

 

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